車のことならなんでもわかるサイト!見ないと損をする情報が満載!車,改造,ドリフト,チューニング,大阪,関西,激安,通販,通信販売,車検,修理,鈑金,塗装,峠,サーキット,最高速,ゼロヨン


各ベルトの役割

 ファン(オルタネーター)ベルトはエンジンの冷却用のファンを回転させるためにクランクシャフトの回転力を伝えるベルトのことです。ファン(オルタネーター)ベルトは同時に、ウォーターポンプやオルタネータへも動力を伝える働きもします。
 パワーステアリングベルトはパワーステアリングポンプを回転させるためのベルトです。
 クーラーベルトはクーラーコンプレッサーを回転させるためのベルトです。
 タイミングベルトはクランクシャフト2回転でカムシャフト一回転させるための歯付きベルトです。

メンテナンスの基礎知識

 ベルトは初期伸びが大きく、伸びた状態で使用を続けると動力が正確に伝わらず、滑りが生じます。
 ファン(オルタネーター)ベルトの場合、発電不良によるバッテリー上がりや冷却水不循環によるオーバーヒートの発生率が高くなります。特にベルトが切損したまま走行し続けるとほぼ確実にそうしたトラブルが発生しエンジンにダメージを与えてしまいます。
 パワーステアリングベルトの場合、ハンドルが重くなり、切れた場合はパワーステアリング無し車よりも重たくなります。
 クーラーベルトが切れた場合はクーラーが効かなくなります。
 タイミングベルトが切れると、エンジンは始動しなくなり、エンジンによっては、バルブがピストンと当たってしまい、エンジンをオーバーホールしなければいけない場合もあります。タイミングベルトはカバーで覆われていますので、通常、見ることはできません。

日常のメンテナンス
 ファン(オルタネータ)ベルトが切れた時はバッテリーへ充電ができないためチャージランプが点灯します。またウォーターポンプベルトが切れるとウォーターポンプが作動しなくなり水温計が上昇しますので走行前や走行中に計器盤をチェックして下さい。
 また、ベルトの寿命は張力管理に大きく影響されるので定期的に整備工場等に入庫して調整することが大切です。その他、ベルト鳴きに気づいた時は速やかに整備工場等に入庫してベルトの状態をチェックしてもらって下さい。鳴きとは、キュルキュルやキィーーーといったゴムの滑る音です。特に雨の日やエンジンの冷えている時に鳴りやすいです。
一口メモ

 ベルトの材質はゴムですので、油や水に弱く、年数を経過する程劣化が進みます。
 特に、タイミングベルトは歯山が無数に付いており、その歯の一つでも破損すると、エンジンは始動出来なくなるため、油や水のかからないように注意が必要です。タイミングベルトカバーを外している人もいますが、寿命は著しく短くなりますので、注意が必要です。
 ロードサービス出動理由の上位に位置します。

交換の目安
タイミングベルト 60000km〜100000km  
その他のベルト 20000km〜30000km